「コンビの成熟度合い」がアウトプットに与える影響

旧館より

企業にはジョブローテーションがあると思います。部署内での担当替えだけに留まらず、部署間の異動、転勤もあります。
#組織の強さや未来像を意識しているかは分かりませんが…。

適性の見極めやゼネラリスト育成を目的としたジョブローテーションは大事です。
ここではそういう大きな話では無く、ミクロの視点から「コンビネーション」について書いてみます。
#私の仕事はプロジェクト(組織全般において)で属人性をいかに少なくするか(その施策)を考えるものでしたが。

余程小規模なプロジェクトで無い限り1人では出来ず、複数の人が関わって来ます。
そこには「相性」という目に見えない何かがあり、個々の能力は高いのに組むとどういうわけかダメになる事もあります。

2人がコンビを組んで仕事をするとします。
(能力や経験等バックボーンにもよりますが)コンビネーションとしての成果が1 + 1 < 2となるにはそれなりの時間が必要になってきます。
年単位での例を書くと…

1年目

お互いの力量や考え方が分からない為、それらを探ったり、すり合わせたりしながら動く為、1 + 1 = 1.5 でれば良い方です。

2年目

お互いの力量を把握して1 + 1 = 2 には最低なっているはずです。
逆にこの時点で2になっていなければコンビの相性が悪い(能力的な点もあります)と判断し、コンビを変えた方が良いこともあります。

3年目

お互いの力量、考え方を把握した上で、さらに成熟して 1 + 1 = 3~5にもなります。
こうなった時、コンビは強さはピークになります。

…という感じです。
もちろんそのレベルアップの期間、スパンを短くできるのが良い人材でもありますが。
レベルアップよりも短いスパンで行き当たりばったりな配置転換やチーム編成をするのは考えものです。

それ程コンビの成熟度合いによる生産性向上は大きいものです。
特に情報共有、継承が出来ない、しにくい現場や業界、組織であればある程、こういう点を蔑ろにしていると、長期的に見た時に、ノウハウの残らない空洞化した組織、状態になってしまいます。

※注意:この記事は旧サウスポーなエンジニアの独り言から移行し一部修正したエントリです。

Photo via Visual Hunt

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