ふと週末に近所を散歩していたら、クラブ活動中の母校(中学校)の学生を見かけて思い出したことです。
これまで自分が出会ったリーダーで、強く印象に残っている一人が中学校時代の先輩でした。
#中学時代のことなので美化されているとは思いますが…
思い出話
この2つ上の女性の先輩(以下、Fさん)は、知り合った当時、生徒会の会長をやっていました。
このFさんの代の生徒会がやろうとしていたことに校則の改正がありました。
今、思えば自由で緩やかな校風で校則もそれほどとは思わなかったですが、当時の自分達には「こっちの方がいいな」とか「これは今に合っていないかも」と感じるものがあり、それを変えるための「校則の改正」でした。
(自分は色々あって他の生徒達より)これらの活動を間近で見聞きすることができました。
Fさんの進め方は、(この年代にありがちな)ガキ大将的な「とにかく自分についてこい!」的なリーダーシップではありませんでした。
「自分達はどこに向かおうとしているのか?そうなったらどんな風になるのか?」といったビジョンを示す、伝えることをすごく大事にしているようでした。
「今はこういう所にいて、こんなことになっているんですよ。で、それをこういう風にしてみようと思うんです。もし、そんな風になったら(あなたは)どう思います?どう感じます?」といった感じで、ちゃんとそれぞれが考えることができる…少なくとも感想を持つ…ようなメッセージを出すようにふるまっていました。
しかもそれを教師、生徒、保護者それぞれの関心事や心配事に合わせるような形でどこを強調するか使い分けていました。
この年代は「どうしてダメなんだ!」「頭の固い先生や親はこれだから!」と何かと正論を正面からぶつけ、お互いにとって良い結果にならないことが多いと思うのですが、Fさんの進め方ではそういう衝突が起こりませんでした。
もちろん教師、保護者のキーマンに根回しをしていたかもしれませんが、このような進め方もあってか驚くほどスムーズにことが運んでいました。
ふりかえって自分を見てみると
(今でもまだまだできていませんが)20代の頃はFさんとは真反対のふるまいをしていました。
所属組織やクライアントの課題に対して、自分の視点からのみの正論を相手に投げていくスタイルでした。
中には受け入れてもらったものもありましたが、無用な衝突なども多かったように思います。
Fさんの進め方や考え方を深く理解して取り入れることができていれば変わったかもなぁ…と思いを馳せていました。
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