ペアプログラミング―エンジニアとしての指南書
著者:Laurie Williams, Robert Kessler
翻訳:長瀬 嘉秀, 今野 睦, テクノロジックアート
今の小規模プロジェクトで、ペアプログラミングをしていました。
2人チームだったので常に同じペアでしたが、たくさんのメリット(と少しのデメリット)がありました。
#その辺りの話は別エントリで書きます。
そのペアプロ関連でこの本を手に取りました。
◆目次
第1部 理解の習得
(ペアプログラミングの7つの神話、ペアプログラミングの7つの相乗的な方法 ほか)
第2部 ペアプログラミングの開始
(オフィスレイアウト、ペアローテーション:コミュニケーション、ナレッジマネジメント、トレーニング ほか)
第3部 ペアプログラミングパートナー選択の原則
(専門家‐専門家のペア、専門家‐平均的なペア ほか)
第4部 ソフトウェア開発プロセスにおけるペアプログラミングのケーススタディ
(ソフトウェア開発プロセスケーススタディにおけるペアプログラミング:XP、
ソフトウェアケーススタディにおけるペアプログラミング:CSP)
第5部 おわりに(前進、限界の超越、有能なペアプログラマの7つの習慣 ほか)
翻訳ものですが、割と読みやすく感じました。
第1部は、いざ「ペアプロをしたい!」と思った時に、たいがい出てくる(上司、同僚、チームからの懐疑的な)意見と、それに対する対策や反論が、具体的な数字も含めて書かれています。
数字だけで導入を決定付ける根拠にはなりませんが、興味深い内容と思います。
第2部では、いざペアプロした時に、よりそのメリット引き出すにはどうしたら良いかが書かれています。
第3部では、色々なペア(経験豊かなPG-新米PG、内向的なPG-外向的なPG…etc)のケーススタディがユーモアを交え書かれています。
#典型的日本人同士でどうなるかも考察してみたいです。
どの章も、理論や方法論だけでなく、実際に著者の経験を元に書かれているようです。
最初に書いた今のプロジェクトでペアプロする前には「へぇ~、こんなもんかぁ~」で終わっていましたが、2度目はペアプロの最中に読んだので「そうそう!!これこれ!!」とものすごく共感できることが多く、「次も是非ペアプロでやってみたい」となりました。
ペアプロはそのやり方故にかなり食わず嫌いされている印象があります。
もちろん全てにおいて「ペアプロ万歳!」ではありませんが、「ペアプログラミング」はもっと評価されても良いアプローチと思います。
※注意:この記事は旧サウスポーなエンジニアの独り言から移行し一部修正したエントリです。
Photo credit: Menlo Innovations via VisualHunt.com / CC BY
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