雛形やテンプレートは現場の役に立って「ナンボ」

改善

ある程度の組織にはPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)や「品質標準化グループ」のような部署があり「設計書のフォーマットはこういうのを使ってください~」「レビューではこのチェックリストに沿って使ってください~」とテンプレートファイルや雛形が色々と用意されたります。

そういうのをプロジェクトの規模や状況、メンバーのスキル等に合わせてうまくテーラリングして使えれば、そのプロジェクトのQCDに貢献できる要素のものです。
#妄信的に「標準なんだから使え!」なんて説明責任も果たさずに強制的に言うともちろん猛反発を食らいます。

前職では、こういうテンプレートやチェックリストなんかを「作って」→「(頼み込んで)使ってもらって」→「改善して」と、現場のプロジェクトメンバーに使って「もらう」側にいました。

そして、今では「使う」側にいて、両方の気持ちはそれなりに分かっているつもりです。
先日、私の所属する会社のそういう部署から配布されたあるテンプレートが「う~ん」というもので、ちょっと残念な気持ちになりました。

それは(よくあるExcelの)チェックリストで「チェックした日付」を入力していくものでした。
が、その入力欄はどう見ても(実際に入力して見ても)入りきらない…####となってしまう…横幅しかありませんでした。
#よりによってこのチェックリストはプロジェクトを進める上で必須なようでした。

配布する前に少しでも「自分が使う立場」で入力すれば「お!?これでは使いにくいわ」と気づくようなことです。
こういうことが何回か続くと、現場と軋轢が生まれていくんだろうなぁと思いました。
冷静に考えれば「そんな些細なこと…」ですが、多忙な現場にとっては(しかも必須なドキュメントで)「なんじゃこれ!あぁもうめんどくせ~」になって拒否反応が広がっていくような気がします。

こういう部署(やその雛形やチェックリスト)の価値は「現場の方に使ってもらって、そして役立ってナンボのもん」なので、ちょっと悲しくなりました。

※注意:この記事は旧サウスポーなエンジニアの独り言から移行し一部修正したエントリです。

Photo credit: BMeunier via VisualHunt.com / CC BY-SA

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