エンドユーザの声を知る大事さ

ソフトウェア開発

システム開発プロジェクトでは、それを実際に使うエンドユーザと接点があるかで、満足度を高くできる可能性が大きく変わると思います。

(プロジェクト規模にもよりますが)セキュリティ面やお客様内の情報システム部の存在により、直接エンドユーザと話したり、実際の業務を見て、生の声/現場にふれる機会はあまりないかもしれません。
が、そういう機会は積極的に作る/利用した方が良いと思います。

情報システム部がいくらしっかりしているとは言え、生の声/現場はやはり貴重な情報源です。
#「しっかり」していれば良いのですが…要求をまとめきれず、優先度もなく、矛盾もそのままにメッセンジャーになっていることもあったりしますが…(苦笑)

その生の声、現場を知ることで「この要求にはそういう背景がある?では、別にこういう課題があるのでは?」とお客様が気づかなかった新たな事象に気づいたりします。
#得てしてこの新たな事象が後工程で顕在化し、大規模な仕様変更へと…という典型的パターンに陥っていきます。

また「そういう業務なら、(別の)こういうやり方もある」と解決方法自体も、より良い提案をできたりします。
もちろん、自分達の姿勢も、要求や仕様を鵜呑みにせず、背景/真因を理解し、よりお客様に役立てるよう意識して、動くことが大事です。

むか~し、私が2,3年目の頃、買掛金の情報を紙の伝票から入力する機能を担当しました。
それは、経理部門の担当者(エンドユーザ)が、大量の伝票を指サックをはめた左手でめくりながら、打ち込んでいくものでした。
なので、マウスやキーボード(右手しか使わないテンキーならOK)が必要な状態では、その要求を満たせなかったのです。

その要求に気づかなかったため、導入後、経理部門の方から…「あの機能なぁ…使いにくいわ~、ほら、見てみ、私らこんな風にして作業しているんやから」と現場を見せられて、ガックリ+反省したのを思い出しました。

※注意:この記事は旧サウスポーなエンジニアの独り言から移行し一部修正したエントリです。

Photo credit: Tim Pierce via VisualHunt.com / CC BY

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